2009年7月2日木曜日

7/2 Today ヘミングウエイが死ぬ(1961)

アーネスト・ヘミングウェイ - Wikipedia: "アーネスト・ミラー・ヘミングウェイ(Ernest Miller Hemingway, 1899年7月21日 - 1961年7月2日)は、アメリカの小説家・詩人。『老人と海』などで知られる。行動派の作家で、スペイン内戦や第一次世界大戦にも積極的に関わり、その経験を元に行動的な主人公をおいた小説をものにした。『誰がために鐘は鳴る』『武器よさらば』などはそうした経験の賜物。短編には簡潔文体の作品が多く、これらはダシール・ハメット、レイモンド・チャンドラーと後に続くハードボイルド文学の原点とされている。1954年、ノーベル文学賞を受賞。晩年は躁鬱に悩まされるようになり、執筆活動も次第に滞りがちになっていき、1961年、ライフルで自裁した。"

合掌。

『老人と海』で妙に気になるところがあった。老漁師は何日も飲まず食わずでカジキマグロと戦うのだが、船に食べ物がなかったわけではない。餌に使う生のカツオがあったのだ。でも老漁師は生ではカツオを食えない。無理して咀嚼すれば吐いてしまい体力を更に消耗するのが分かっているから食わない。「せめてレモンがあれば呑み込めるのだが……」と嘆くくだり。

いまやスシは世界に広がっている。でも魚の生食は広く一般的になったわけでもない。しょせん一部のスノブが嬉しがって食っているだけ。一般の人々の感覚はまだまだこの老漁師と同じようなもの。

日本のアニメ文化も同じ。いまはニッポンのアニメは世界に普遍的なものと、一部の現象だけを捉えてへんな自己満足をしていると、足を掬われることになる。

5 件のコメント:

ラッコ さんのコメント...

魚の生食といえば日本固有という発想も日本特殊論のようでよろしくないのじゃないですか。カルパッチョのような料理も世界にはあるのだと日本人は承知しておくのがよいと思いますねえ。

アニメ文化などの日本の現代若者文化については、箴言風にいうと、
Don't let any government be involved; Let it be grass-root.
といったところじゃないでしょうか。

Unknown さんのコメント...

奈良で気にくわない同級生を刺殺した中学生がいたけれど、あれってやっぱり鹿島茂の言うようにアニメの見過ぎのせいかな〜?

Letter from Yochomachi: 「日本はすでにアホロートルが多数派となる悪夢のSF社会に足を突っ込んでいる」(鹿島茂): "アホロートルは子供だから、我慢や自制心を知らない。「気にくわないやつはぶっ殺せ!」ということになる。"

ei さんのコメント...

お国やお役人が目をつけるときはすでに落ち目、というのは変わらぬ真理なわけで、たぶんアニメにそんな影響力はないでしょう。むしろ何かにつけて正義ヅラをしたがるマスコミのほうが影響が大きいような気がします。正義は我にあり、刃向かうものは叩き切れみたいな。不寛容な世の中でございます。

Unknown さんのコメント...

NHKなんかひどいですね。就業人口の3%も占めない少数派のくせにニッポンの地面の大半を保有し政治権力を握っている農村に媚びて農業こそが正義であるとの番組ばかり流し続けている。

kenkouhoushi さんのコメント...

>晩年は躁鬱に悩まされるようになり、・・・ライフルで自裁した。

FBIに追いつめられたという説もあります。悪意と偏見に満ちた「ヘミングウェイ・ファイル」がFBIで作成されていたらしい。